先週『神曲』を読み終えた。たしか購入したことをブログに書いたなと思いしらべてみると去年の10月23日で、3冊とはいえまあけっこうな日数がかかってしまったなー。読んだのは講談社学術文庫原基晶訳だがこれがまた聞きしに勝る訳業ではあった。注や各歌解説が充実していてダンテの生きた現世を想像しながら、このある種の恨み節をこめたあの世旅行譚をぞんぶんに楽しんだのだった。そのまま翻訳者が書いた『ダンテ論』も読み始めたが、こちらも大層おもしろい。

『冬風』は地獄行をなぞらえて書こうかと思っていたが、今回の『神曲』読書で煉獄行というか七つの大罪を取り込んで書くことに変更した。

三宅さんのブログで2週間くらい前に紹介されていた知り合いの方から教わった方法というアイスノン枕の記事を読んで、すぐに近場の薬局をまわってみたが記事にあったアイスノンソフトは売り切ればかりで、他メーカーのアイスノン的なやつはあったが、売れ残っているという事は効き目が薄いという事だろうから、ここは妥協してはならず、仕方なくアマゾンで注文した。注文してから気づいたが、お届け日が1週間後になっていて人気商品だとわかり、ますます期待が高まりつつも、その1週間の間に東京は雨が降ってもーれつに気温が下がった日が数日あって、夜も扇風機いらずで、どころか寒くて薄手の毛布をはおらないと寝られない始末で、アイスノン枕が危ぶまれていたが、けっきょく猛暑はすぐにぶりかえしてくれたので、アイスノンが届いた日にすぐ使った。で1週間ほど使ってみた感想として、寝て起きても汗をまったくかいていなくて、布団のシーツもからだもさらさらで夏の睡眠とは思えないほどとても気持ちいい目覚めであった。ただこれは私の体質のせいかもしれないが、アイスノンの性質上まくらが固く、そのためかはたまた血流が冷えた影響か、けっこうな肩こりが発生してしまっているのと、起きてすこしのあいだ軽い頭痛がする、というのもあった。頭痛は血管が冷えて収縮した影響とかたぶんそんな感じだと思う。実際起きて枕から頭をあげるとうなじあたりがすぐにカーっと熱くなっていき、それにともなって2,3分で頭痛は消えていく。なので頭痛は許容できるデメリットではあるが、肩こりのほうがいかんともしがたい。アイスノンに厚めにバスタオルを置いてクッション性をもたせてみたが今のところ改善はなく、夏のあいだはこの痛みを我慢するか、寝汗の不快感を我慢するか、どちらかしかなさそう。せめて今年は肩こりを我慢してみようと思っている。