『双生』を読み終わる。読み終わってしまった。といいつつ本当に読み終わったのは1週間ほど前だが。

なんにせよ『双生』は傑作だった。日本語で書かれた小説の中でも群を抜いて傑作であると言い切ろう。

というか読み終わったなどと言い切るのはとんでもない誤りだった。読み終わることなんてありえなかった。

本当は読んですぐにでも三宅さんに感想メールを送るべきなのだが、気持ちがカッカッと昂揚して何を書いていいかわからず、一旦三宅さんのブログで紹介されていたほかの方の感想や、三宅さん自身による作品解説を読んで気を落ち着けた。

三宅さんブログの『双生』に関する記述は、本を読んでから読み返そうと思い、じっくりとは目を通していなかったのだが、自分でもまさかこんなに時間がかかるとは思っていなかったので、該当の記事を探すのに時間を要したり、リンクの貼られていたHさんのブログの感想記事が、というかブログ記事がすべて削除されてしまっていたようで、今は読めない状態になっており、OMGとなったりもした。

今夜、三宅さんに感想メールを送り、サロートの『子供時代』を読みだしたが、平行して『双生』の読み直しは進めていく予定。宮沢なんとかさんだったか宮崎なんとかさんだったかが、横光利一の『機械』を10数年かけて読むみたいな本があったが、それくらいの気持ちでじっくり読み返していきたい。