仕事終わりで映画1本みて府中市美術館にいったがどろどろに疲れた。歳はとりたくないものである。マーベルズは面白くなかった、とはいっても映画の内容がどうこうではなく私の知識不足ゆえでもあるが。出てくる超人の来歴がまったくわからんから話がぜんぜん入ってこないのだった。府中市美術館はインド細密画展。

疲れたけどこれは楽しかった。なかでも『流れの側に座す女』は傑作だった。

これの絵葉書があったらぜったい買おうと思ってたのだけどなかったので仕方なくカタログを買った。カタログの写真は撮影者が悪いのか印刷所が悪いのかひどく色が褪せててほんとがっかりする。左上から時計回りにらせんをえがいて画面の中心へと回っていく構図の行きつく先が、女の目線の先、画面の右側の小川のさらに先のなにかであり、左手に持った楕円の果実?をその何かへすすめているようでもあるのがまた想像力をかきたてられるようで面白い。また岩の楕円が川の流れで削れていくかのように、右の小川に沿う小石、クッションの柄、果実の楕円にいきつくようなのも面白い。しかし全体からみるとこの絵の構図はだいぶ異質だった気もする。あと面白いというか文化の違いなのか、今回の展示作のほぼすべてに作家名や製作者名がなかった。作家名があったのは府中市美術館所蔵の2作くらい、というかそれ以外の全作品が畠中光享氏という日本画家、インド美術研究家の方のコレクション品のようですげーと思った。

とこれを書いている最中にダニエル・クロウズの新刊が届いた!

そういや『ゴースト・ワールド』を映画館で流すとかどこかで見かけたなと思って調べたら、ちょうど今日からだった。これに合わせての刊行だったのね。

何にせよ読むのが楽しみだ!