先週。

なにを見たかあやふやになってきている。イノセンツ、クライムズオブザフューチャー、マッドキャッツ、あたりだったと思う。

イノセンツはそろそろ終わりかと思って見てきたけど、今週もまだやってた。なんだったら来週もやるっぽいし、シネマカリテでも限定上映やるっぽい。3回目はベンジャミンに感情移入して見てしまった。最後にブランコでくたばるシーンはシャルル・ボヴァリーの最期にも迫る哀れみを感じた。

クローネンバーグの新作はひさびさにとんでもない映画を見たと感じた。はじめから終わりまでひたすらおぞましい世界観だった。映画のなかで描かれているアート表現にはまるっきり共感できんし、もしあの未来に自分が生きていたらあんな作品=ゴミクズは「ケッ」と鼻で笑っていただろうけど、映画のリアリティとしてはよく仕上がってて、何とも言えんイヤーな気分で映画館を出たのだった。

マッドキャッツはつまらんかった。アクションシーンは良かったと思うが、コメディとしては壊滅的なまでに面白くなかった。今の日本映画はコメディが死んでないか。ただネットで感想を読むと笑ったとか面白かったとかけっこうあって、嫌な気持ちになる。まあコメディ感じたければアニメとか漫画とか見れば足りるか。