正確にはこう、

すべての人が以下に続くページを読むことはよろしくない。幾人かの者だけがこの苦い果実を危険なく味わい得るであろう。したがって、内気なる魂よ、かくのごとき未踏査の荒地にこれ以上奥深く踏みこまないうちに、踵を前にではなくうしろへ向けるがよい。私の言っていることをよく聴くのだ――踵を前にではなくうしろへ向けるがよい

 

今回の小説の構成自体は10年くらい前から考えていて、PCがぶっ壊れる前は原稿用紙40枚分くらいは書いていたが、そのデータもふっとんだ。前はノワールっぽいモロイとかガラスの街みたいな雰囲気で、裏切り者と殺し屋の追うものと追われるものの2部構成みたいなので書いていたのだけど、いまは浮気調査の探偵バイト員と調査対象の浮気男の2部構成でいく予定。「筆をおく」テーマにまったく関連なさそうな筋立てではあるが、まあそこは無理くりやってく形になるだろう。今回は物語全体の整合性はあまり気にしていない。私のある種の人間嫌いを全開にした作風になると思われる。