フィネガンを読もうと思っているんだけど、というかあれは読めるものかという事もないでもないが、どこの本屋古本屋を探してもまったく見つからない。古本屋では河出の文庫の1巻はよく見つかるが、ほかの古本屋で全巻まとめ売りしかしてなかった場合を恐れてスルーしてきた。1巻だけというのは有名な作品だし文庫だし読んでみるかと軽い気持ちで手をだして痛い目にあって続きは買わずに売ってしまった口なのだろうと思いつつ、まあどうしても見つからなければネットで購入すればいいかと思って余裕ぶって熱心には探していなかったのだが、なんとなく今日ネットで検索したら、2巻以降はプレミア値になっているぞ…あわてて河出文庫のサイトで検索かけたら2巻3巻は在庫なしになっていて、どうもこれは簡単には手に入らないっぽいとようやく気づいたのだった。

どうでもいいがフィネガンは私が人生ではじめて読むのを諦めた本でもある。10代の頃にまだ文学とかジョイスそういう知識もなく、年にせいぜい3冊くらいしか本を読んでなかった時期に、なにを思ってフィネガンに手を出したのか。たぶん帯に書かれた売り文句に惹かれたんじゃないだろうか。「翻訳不可能と言われたあの大作がついに翻訳!!」とかたぶんそういうことが書いてあったと思う。もちろん立ち読みできてたらぜったい買わなかっただろうが、ビニールに包まれて中身が見れなかったのも敗因のひとつというかすべてである。

あと私が思う筆をおくことに成功した作品の第2位はフィネガンだ。1位は4分33秒