『フォールガイ』を一昨日みてからずっとこの映画のことが頭を離れない。この映画の内容は1から10まで難しい点などなにもなく、エンタメとしてもおおきくはずすことなく最後まで盛り上がっていて成功しているといえるかもしれんのだが、じっさいのところ見終わった直後も、今も、この映画は狂っているとしか思えないし、エンタメとしても失敗しているんじゃないかと疑っているが、しかし具体的になにがどう狂っていたのか、どこがどう失敗しているのか、この数日間なやんでばかりで、なっとくいく答にたどり着けないでいる。この映画、なんとなく『ナラタージュ』(小説の方)と同じ気配がしている…
今日は朝から『Chime』見て、国立近代美術館で『TRIO』展を見てきた。チャイムはかなり面白かった。不気味さだけがどんどん積み重なっていくだけの出口なしな映画だったけど、好きなもの詰め込みました感が満載で充実した45分だった。
『TRIO』展はけっこう期待して見にいったのだが、思っていたほど並べられる作品間のイメージが共鳴するような展示だったとは感じられなかった。トリオ内での展示が離れすぎてたんじゃないだろうか。あるいはもっと展示数を減らして、一組のトリオをもっと集中的に鑑賞できるような展示にしたほうがよかったのではないだろうか。あとあまりに世界が乏しすぎるような気がしたが、まあタイトルに『パリ・東京・大阪』とあるし、そこは端から期待するなということか…